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いつからはじめても遅くない

memo

ぼーっと暮らしていたため、キャッチアップが遅れましたが、久しぶりに経済の話をメモしておきます。

さて以前からこのブログではちょいちょい金融市場の動きに関して取り上げていました。リーマンおじさんとしてクオンツショックのことを書き、pandas_datareaderを使うついでに、混乱した時のREITの変動率の上昇のやばさも書いていました。この辺りの記事はよく見られているようですが、関心を持たれたらもっと詳しい本とか読まれると良いと思います。

www.mazarimono.net

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さて、それでは現状に触れていきましょう。

日本株のリバウンドの速さ

COVD-19で世界的に株価が下落しましたが、その戻りは日本株が強くなっていました。なんでや!って話になっていましたが、以下の三つくらいに話はまとまると思います。

  • 日銀様の1日2000億円の買い
  • 配当の再投資という名の買い上げ
  • GDPの低下割合が小さい

上の2つはよく言われている話なので、最後だけ解説しておきます。今後のGDPの見通しというのは各社から発表されております。上昇前にそのような記事を何回か目にしていたのですが、それによると、日本の1QのGDPの成長見通しは-3%くらい、米国は-12%のようになっていました。まぁそんな感じで、日本の成長率はそれほど落ち込まないだろうというのが、コンセンサスになりつつありました。うまくCOVID-19を抑え込んだなと。つまりこの辺の3つが日本の株のリバウンドの最強さを支えたように思います。

jp.reuters.com

金融市場の状態

ここでは、金融市場の状態を見てみましょう。最初に見るのはTED SPREADです。

f:id:mazarimono:20200326211931p:plain
https://fred.stlouisfed.org/series/TEDRATE

つぎに、St.Louis連銀の金融市場ストレスインデックスを。

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https://fred.stlouisfed.org/series/STLFSI

最後にハイイールドのスプレッドを。

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https://fred.stlouisfed.org/series/BAMLH0A0HYM2

以上の三つから見ると、ストレスがかかりつつあることが分かります。そして今回不安なのは、ハイイールドなところとかに邦銀の資金が入っている点です。ここは、リーマンショックと異なる点です。CLOは6800億ドルと市場規模が大きくなさそうなので、 まあそんなに気にすることないと思いますが(それでも結構被害は出そうですが)、その周辺とかどうなるでしょうか?

www.bloomberg.co.jp

www.tokyo-np.co.jp

元日銀審議委員、現野村総研の忖度しない木内さんもハイイールドが機能不全に陥り始めているということをメモされています。それに加えて、日本の銀行その他のドル調達がうまくいくように努力しないといけないという点にも触れられています。ドル調達な話は、記事にもあるようにリーマンショックでも問題となっていたところですが、結局12年たっても解決されず残念な感じになっています。まぁ何とかなったから今回もということになるでしょうか?

www.nri.com

www.nri.com

ドル問題に関しては引用しておきます。

また、日本ではドル建てで契約・決済される貿易の比率が高い。輸入については約7割がドル建てである。その結果、輸入業者は銀行を通じてドルを調達できないと、原材料などの輸入が滞り、国内での生産活動に大きな支障が生じてしまう。これこそが、リーマン・ショック(グローバル金融危機)の際に、震源地ではない日本の経済活動の落ち込みが、主要国の中で最も大きくなった理由である。ドルの確保は、まさに日本にとっては生命線なのだ。

日本以外の国々でもドルを確保する動きが強まっている。それは、ドルが世界で最も利用価値の高い、いわゆるグローバル通貨であるためだ。多くの取引、決済がドル建てで行なわれているため、ドルを持っていないと、まさに経済活動は成り立たなくなる。従って、通常はリスク回避のための資金退避先となる円は、現在のようにより事態が悪化すると買われないのである。

www.nri.com

経済対策

先ほど見たように、金融市場のストレスは上がっています。中央銀行はこれまでにない金融緩和を行い、流動性を与えていたのにどうして流動性がないのか・・・みたいな感想が多いように思います。でも、逆に考えるとその流動性が与え続けられてきたというのは、残念なことにそれで2%の成長を保っていたということで、なんか起こるともう余裕はなかったということになります。そうして、市場では今まで以上の流動性が与えられましたが、今回は多分それだけでは解決しなさそうです。リーマンショックはなんだかんだ言って、まだ経済は動いていたので、お金は流れていました。しかし今回はお金の流れがストップする可能性が高くなってきました。

そのため、ほかの国では早急にお金を配るという決定が行われようとしています。そうすることにより、資金の流れを作ろうというわけです。日本は、雇用が米国なんかと比較すると長く保たれる可能性があるので、資金の流れが急速に止まるということはないかもしれません。しかし、COVID-19の問題が長引くと日本もなんかお金を配るようなことをしないといけないでしょう。

まとめ

ウィルスの問題がどうなるかというのは、ハワードマークスさんがおっしゃるように、専門でも何でもないのでようわかりませんね。リンクを張るためにオークツリーのページに行ったら新しいレポートが出てました。読まないと。ウィルスに関しては、ニュースなんかを読んでいると既存の薬で何とかなるケースもあり、4月には見たいな話をNHKとかで読んだ気がしましたが、見つかりませんでした。

https://www.oaktreecapital.com/docs/default-source/memos/nobody-knows-ii.pdf?sfvrsn=8

それくらい早く薬ができたら、ちょっとした金融市場の調整の後、ばらまかれた流動性でバブルが起こりそうですね。一方で、それが出てこないとなかなか厳しい状況になるかもしれません。

という感じで、たまに金融市場観察もアップデートしていこうと思います。ダリオ先生もこっぴどくやられたみたいですが、ツイッターは元気に続けられているようで安心しました。