思考の整理学
昨日、久々に思考の整理学を少しだけ(1-3)だけ読みました。

- 作者: 外山滋比古
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1986/04/24
- メディア: 文庫
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そこに書かれているのは学校というのはグライダー人間を作るのに適しているが、飛行機人間を作るようにはできていないということでした。
もう少しかみ砕くと、自律的に動く人間を作るようにできていないということです。授業で優秀でも、論文で自分の課題に取り組むようなときには授業での優秀さは関係ないということでした。
この本では教育が親切すぎるからいけない、古来、職人なんかは技術を教えずに出し惜しみしていた。それにより考えさせ、問題を自分で作り出すことができるようになるということが述べられていました。
以前採り上げたホリエモンの本では、知りたがっている人には技術なんてとっとと教えろやと書かれていましたが、面白いことに問題を作り出せってところは同じように重視していました。

- 作者: 堀江貴文
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2017/05/26
- メディア: Kindle版
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ハイアウトプットマネジメント
現在、インテルの元社長のアンディ・グローブのハイアウトプットマネジメントも読んでいるのですが(複数を同時に読むのが好きです)、ここでは日本企業が強くなった要因の一つにオフィスの配置があり、全員が近くでフラットに座っていたから連絡が速かったことが挙げられていました。

HIGH OUTPUT MANAGEMENT(ハイアウトプット マネジメント) 人を育て、成果を最大にするマネジメント
- 作者: アンドリュー・S・グローブ,ベン・ホロウィッツ,小林薫
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2017/01/11
- メディア: 単行本
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しかし、Eメールの発達により、米国企業も迅速な連絡ができ、グローバルな展開も早くなるみたいなことが書かれていました。
一方、日本企業はその強みが今一つ分かっていなかったのか、メールの活用がうまくできず、グローバルな展開も今一つな感じがあります。
考えて作られていない場合、その強みが分からないというのもあるのでしょう。
確かに問題を作ろうとすると、リスト内包表記を使いたいからこうやってとか、色々と考えることになります。
アイデア大全
アイデア大全という本も読んでいます。

- 作者: 読書猿
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2017/03/09
- メディア: Kindle版
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この本はアイデアをどう作るかの本で、偶然にでもアイデアが思い浮かぶような方法などが紹介されています。私のようなアイデアが空っぽの人間は、「ジョンレノンが僕の身体に降りてきて、この曲ができた」みたいな言葉を真に受けて、僕にもそのタイミングが来ないかと思いますが、実際は無理やりにでもアイデアが思い浮かぶ手法を使って、何かアイデアを作るということを行わないといけないのでしょう?
その過程には問題の設定が重要だったります。
まとめ
文明として通常運航の場面では、これまでの日本のように画一的な能力を持つ集団を作り上げる教育が役立っていました。
しかし、現在のように競争の激しい場面では、画一的よりも何かとびぬけた人が必要になります。そうなると必要になる教育は、よく分からないけど凄い発想をする人間を重要視するということになるのでしょう。
突飛な発想をするような人はこれまで忌み嫌われてきました。もしかするとこれからも好かれることはないかもしれませんが・・・。しかしそのような人を重視しないとだめな局面にまで来ていると思います。何らかの失敗があったからと、この前までうまく行っていた手法に戻すと、もはやどうにもならないという結末を迎えてしまう可能性が高そうに思えます。