データ分析バブル
最近はデータ分析が流行りで最も魅力的な職業はデータアナリストなんていわれ方もよくしています。
私もデータを扱うもののはしくれとして、このデータバブルはうれしいですが、バブルというのははじけてしまうものですし、もうはじけているのかもしれません。
大体においてそういう事柄は、はじけた後に真価が問われるというところでしょう。VRとかARとか元年といわれたのはおととしでしたか、最近はめっきり聞きませんが、進歩はしているようです。そんな感じと同じです。
データは情報
データというのは情報であり、それを分析するってのは実は当たり前のことで、これまで分析してこなかったのが間違いだということを、私は常々思っています。しかし、大体の人は自分の感覚、もしくは古くに覚えた思い込みなんかで、新しく得られたデータを見ずに行動をとっています。
昔の地図を見ながら都市部を歩くと、全然違うのと同様、古いデータを使ったまま商売をすると、間違うのは必然です。
そうしたデータを更新するのはよく考えたら当たり前のことですが、多くのエリートさえそれをやっていないというのは、最近読んだファクトフルネスで主張されていました。

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
- 作者: ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド,上杉周作,関美和
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2019/01/11
- メディア: 単行本
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この本を読むまで知りませんでしたが、この本の作者ハンスロスリングさんは、TEDをちょくちょく見ている人ならだれでも知っているトークをした人でした。
あーあの、チンパンジョークのおじいちゃんか!ってなるでしょうw知らない人はまぁ黙ってTEDを見てください。ブログで本を紹介しても大体買われないので・・・
で、この本を読んでて私は気づきました。この人が、GAPMINDERの人なのかと!
実は私は可視化フレームワークDASHに夢中だったのですが、GAPMINDERみたいなのが出来そうだなってので、楽しかったのです。私はウェブアプリを作る能力がないのですが、DASHだと一発でこんなことができますので(厳密にいうとコマンド5行でherokuにあげれる)、簡単にこんなことができたのです。
デザインの重要性
ちょっと前に名刺を作った話を書きましたが、その辺りからデザインって大事だなぁなんて思い始めました。
どこかの有名な組織に所属しているのであれば名刺のタイトルを見ただけで、大体相手は評価してくれます。
しかしぽっと出の会社だと全然そんなことは起こらないので、起こるデザインを多くの場所に仕掛ける必要があります。
それを起こすために、って考えて作っていたらちょっと楽しくなってきました。なんかそういう部分を人に作ってもらうのって実はもったいないことだななんて思い、最近はウェブサイトの作成にも取り組んでみています。
そうして始めると楽しいのは良いのですが、やはりプロと素人の違いというのが感じられる部分が多くなってきて、基礎的な部分を知りたくなってきました。
そこで、何冊もデザイン系の本を読んでいます。
最近、プレゼンをする機会も多いのですが、これまでは伝えるために作るというよりは、事実を羅列するというだけだったよなぁと反省もありました。
そうして、色々と読んでいてわかってきたのは、デザインとは天才的感覚というよりは論理的なものであり、基本的な発想は「情報をいかに分かりやすく伝えるか?」ということです。
これというのはまさしく、最近の私の課題を解決するものである!!!ということに喜びを得た私は、とりあえず脳にデザインをしみこませるために、デザインの本を読み終えるとまた次にデザインの本をという感じで、デザイン本リレーをしています。
そして最近手に入れたのが「なるほどデザイン」。超人気のこの本が、アマゾンで3月に入って半額以下になっていたので(σ・∀・)σゲッツ!!しました。ちなみに3月末まで値引きして売られているようなので、デザインとか興味なかったという方は買ってみられると良いでしょう。
画像の事例が多く視覚的にわかりやすい本で、ほんとみんなが好評価するのも納得です!

- 作者: 筒井美希
- 出版社/メーカー: エムディエヌコーポレーション
- 発売日: 2015/07/31
- メディア: 単行本
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まとめ
なるほどデザインは最後にチャートに関してもちょっと事例があります。
最近私が思っているのは、機械学習なんかの話題で、多くの会社で学習させるほどデータがない!ってことなんですが、それって逆に可視化するだけで見えてくることが多いんじゃということなんですよね。
データが大量にありすぎるから、機械に読み取ってもらおうという試みをみんなバズワードなので、やりたいやりたいやらねば!!!みたいになっていますが、そんなことをしないといけないのは、少数の人なんじゃないかなぁって気がします。まぁウェブのトラフィックなんかは最適なところでしょうが、多くの事例がないところなんかは、まぁ大体最適化にしかならんわなという結果になりそうです。
僕はタレブ的発想が好きなのですが、結局そういうのっていうのはとんでもないテールを生み出すってのは分かっているわけです。パターン認識と機械学習(黄色本)を読んでいても、自然界では一気にすっ飛んでしまうようなことは起こらないから、そういう現象が起こらないようにというのが、機械学習とかには組み込まれていることが分かりますが、そういうのって、結局脆弱な部分を生み出してしまう要因になるだけで・・・という話はまた別の機会にでもしましょうか!
てなわけで、デザインを学んで情報を伝えるという部分の強化にも励んでいきたいと思います。まずはこのブログを見やすくすることからですがw
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- 作者: ナシーム・ニコラス・タレブ,望月衛,千葉敏生
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2017/06/22
- メディア: 単行本
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