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いつからはじめても遅くない

最高齢プロフェッショナルの条件

昨日感想を書いた最高齢プロフェッショナルの教えの続編である、最高齢プロフェッショナルの条件を読みました。

昔は変化が遅かったからできたんだろうなみたいに思ったりもしましたが、この本の最初の取材班のコメントを読むと、そんな思いも吹っ飛ばされます。

家庭環境がどうあれ、ほとんどの方が、戦争、世界大恐慌、そして戦後の混乱期と今よりももっと大変だった時代を潜り抜けており(後略)

そう。今よりも大きな時代の変化があった時代です。そんな時代を生きた伸びた人の人生観、役に立たないはずがありません。

二つに分かれる

最高齢プロフェッショナルな方ですが、長年やっていることでもそれを始めたきっかけは二つに分かれています。

自分が関心があったことをやり続けている方と、流れで始めたことをやり続けている方です。

プラネタリウム解説者の川原郁夫さんは小学校4年でプラネタリウムを初体験。その後プラネタリウムに通い、そのあとは夜空で星を見ます。5年生になるとなんと、自分で望遠鏡を作って星を観察。大学卒業後すぐにプラネタリウムに就職という、なんともすごいプラネタリウム愛という感じです。

一方、漫才師の内海桂子さんは、子供のころに三味線と踊りを習い、そこで習った踊りで漫才屋さんと一緒に巡業に出かけます。巡業先ではそれだけでなく、自分のできそうなことを何でもやり重宝されていて、漫才師から「夫婦漫才をしているおかみさんが妊娠して産休になったから、代役で漫才をしてくれないか?」といわれたそうです。その後、時代の流れで漫才師以外のこともなされますが、最終的には内海桂子師匠は漫才で有名ですよね。

というわけで、始めるきっかけは何でも良いのかもしれません。

探求心

どのようなはじめ方をしても、皆さんに共通しているのが探求心です。これはどうなっているのだろう?とかこれはこうした方が良いのではないかとか、色々と考え試します。

サックス奏者の尾田悟さんは軍の楽隊でサックスをはじめます。サックスを始めたのは偶然で、軍隊で最初に尾田さんのところに来たのがサックス担当の教官で、命令は絶対だったからだそうです。ジャズを始めたのも、戦後、先輩に誘われて、先輩のいうことは絶対だったからだとか。25歳のときに結核(肺の病気)になり、医者からサックスを吹いてはいけないといわれます。しかし、吹いて肺に穴が開き、それでもサックスをやりたいからと、自分に合ったソフトな吹き方を極めていき、ジャズの本場アメリカでもその演奏が認められるという、なんとも凄い方です。

探求とともに、弱点ですら強みにするという人もこの本(一つ目の本にも)には多く載っています。欠点をどのようにするかというもの、一つの考え方なのでしょう。

ソムリエの熱田貴さんは、船乗りからホテルのソムリエに転身しました。そして働いて4年目にボルドーのワインシャトーのオーナーから、「ワインを研究したいならうちに来なさい」といわれます。会社を1年休み、シベリア鉄道で色々な場所のワインを調べていた熱田さん。結局ボルドーについたのは2年半後、そしてヨーロッパには4年半おられたそうです。その間に会社は退職されたそうですが、日本に戻ると、また同じホテルで働けるようになったそうです。

準備を怠らない

サッカーの本田選手も準備ということをいっています。準備をするということは、それができるというときにすぐにそのポジションができたり、そのことが起こると想定することなのかもしれません。

ソムリエの熱田さんは、ボルドーのオーナーに声をかけられる前から「現地でワインを学びたい」ということで、パリの地図を取り寄せ調べたり、貯金をためたりされていたそうです。そんなときに声をかけられ、すぐさまその誘いを受けたということです。

通訳案内師のジョー岡田さんは、50代で会議での同時通訳を一度失敗します。その後、半年間アメリカのテレビをみて、分からない単語は調べるということを繰り返し、その後はうまくこなせるようになりました。

一度目に失敗しているのは準備を怠っているせいなんですがw、その後、その仕事を向いていないと放り出すのではなく、悔しさをばねにそれを克服する(次回に向けて準備する)というのは、見習いたいところです。

プロボクサーの西澤ヨシノリさんの言葉にこれだと思わされる言葉がありました。これは引用しましょう。

自分は、夢という言葉はあまり使いません。夢は夢のままで終わってしまうからです。夢をかなえるには、夢を目標に変えなければいけない。自分がなんとためにどんな努力をするかを決めて、それを確実に、毎日積み重ねていくことが大切なんです。

そうですね。夢を目標として設定して、その目標をどうしたら達成するか考えて、日々それを積み重ねるということが大切ですね。

まとめ

昨日に取り上げた最高齢プロフェッショナルの教えの続編を読んでみました。ちなみに最初の本の紹介はこの記事です。

www.mazarimono.net

「ずっと働くなんて」という人もおられるかもしれませんが、一方で退職して散歩くらいしかすることがないというのも、それはそれで人生が退屈そうです。

働くというよりは何かするということなのかもしれません。先日テレビを見ていると、市役所を退職後、太鼓を作っているという方が出ておられました。太鼓を作るのって滅茶苦茶時間のかかる作業なのですが、その太鼓を売るのみでなく、プレゼントされていました。売れば180万円くらいするものをです!!

その番組はそのおじいさんが、太鼓をプレゼントする先をサプライズ訪問するというものだったのですが、そのおじいさんの家が映った時に、おじいさんの後ろにルアーが大量に引っかかっている場面がありました。多分ルアーも大量に作られているのかもしれませんw

なんかちょっと話の方向がずれました。この2冊の本を読んで思ったのは、自分でやろうと思ったことをやる人であっても、流れでやることになったことをやっている人でも、「挑戦してなにかをやっている」ということが共通しています。そう、うまく行っているように見える人も常に挑戦し、前進しているのです。

最後に、再び西澤ヨシノリさんの引用で終えたいと思います。

出身の小学校で講演したとき質問されました。人生で一番勇気を出したのはいつですか、と。それは苦しい練習でも試合でもないんです。人生で一番勇気を出したのは、上京してボクシングを始めるときです。夢に向かって一歩踏み出す、それが一番の正念場。優良企業の職を捨てて、東京絵ひとり、成功する保証のないボクシングの世界に飛び込むのが、やっぱり不安だったし、恐ろしかった。

何度も読める最高の本だと思います。買いましょう!

最高齢プロフェッショナルの条件 ~これができれば、好きな仕事で一生食べていける! ~

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