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いつからはじめても遅くない

【インテル発祥】そんなあたしもOKR【グーグルも利用】

Aというタスクをやるために、Bというタスクも必要で、するとCという面白そうなタスクがあり、そのためにはDというタスクをやっておいたほうが良くて、その結果Eというものが産まれました!!

「あれ、わたしは何をやっていたのだっけ??」

みたいなことってよく起こりますよね。まぁ偶然EがAを超越するとんでもないものだったりすると良いのですけど、得てしてAは中々価値のあるものでEはそれに比べると劣るというのが常です。

頑張れて良かったというのだとこれでも良いのでしょうけど、プロダクティビティという方向から考えると、全くだめです。

そういうことをなくすフレームワークがOKRです。OKRはインテルアンディ・グローブが使い始めたやり方で、今ではグーグルなんかも使っています。さて、その方法を知るために今回はジョン・ドーアさんの「Measure What Matters」を読みました。

ちなみにドーアさんはインテルで働いたあと、ベンチャーキャピタルに転じ、そしてグーグルにOKRを導入させた張本人で、ほんの序文はなんとラリー・ページが書いています。

OKRとは

さて当然知っているかのごとくOKRという言葉を使ってきましたが、OKRとは何でしょう?

OKRとは目標(Objects)と主要な結果(Key Results)というののアクロニウムです。目標を決めて、それを達成するために主要な結果を考え、Key Resultが達成されると、目標も達成されるというものです。それを3ヶ月くらいの周期で設定して成長していくのが、結構メジャーな使い方のようです。期間に関しては5年とかでもありです。
目標は3−5個、主要な結果も3−5子が良いとされます。Key Resultsは定量的で、期限のあるものとします。例えば、何月何日までに新規顧客訪問を200件行うとか、このように具体的なものです。

これだけだと、年次の目標とかを短くしただけのもののようですが、全然運用が違います。その目標や主要な結果に対してその進捗を毎週のように見ます。そして、環境や目指すものが変わった時は目標を変えるという柔軟な運用が目指されます。この運用は上司との相談などのもと行われます。決してきつすぎるから、目標を変えるということではなく、いろいろな状況を鑑みて変更したほうが良いとかそのような運用です。このように、短い期間で見直していくために、OKRの運用がうまくいっているのかそうでないのかも明確になります。

思い出すのは、日本電産の永守社長の本でも短期で目標とずれてないか見るということが行われていることでした。多くの企業では半年に一回とか目標の周期が終わるときのみに、ミーティングが行われていますが、それではだめです。

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重要なのは透明性

OKRの運用は全社的に行われないと会社に対して望んだ成果を挙げられないかもしれません。例えば、会社自体の目標が全然定まっていないのに、その下の部署が個々の目標を定め、ガンガンOKRを回したとします。しかし、その部署間の目標が全然違う方向で、結局会社自体にとってはなにもプラスをもたらさなかったというような事も起こりえます。

このケースのようなことは企業では多々起こることです。そうならないためにはまず、全社的なOKRを作成し、その目標に沿ったOKRを各部署が作り、そこで働く人たちもOKRを作るということが行わなければいけません。

このために重要なのが透明性です。例えば一番偉い人がOKRを掲げない場合、その他の人たちは方向性がわからず、結果、方向がぐちゃぐちゃな運用で、OKRは動いているものの、会社にとって何の効果ももたらさなかったということも起こりえます。

そんなことのないように、偉い人もOKRをみんなに晒さないといけません。しかし、そうなると偉い人全然OKR達成できてないやん。みたいなことが分かることになります。これは結構嫌がられることなのですが、ここをまず透明にしないといけないということのようです。

重要なのはフォーカス

もう一つ重要なのはフォーカスです。色々とこなしているとやりたいことが増え、10個位やらないといけないみたいな状態になることが常です。しかし、それはいけません。目標は3−5個が良いとされます。そのため、それくらいの数に落ち着かせましょう。目標を集中させるために、OKRを作る際には時間がかかります。ちゃっちゃとできる目標は大体においてOKRとは言えないものだみたいなことが記述されていました。

これを書いていても思ったのですが、やることを減らすというのは結構重要です。そのかわりそれは必ずやる!ってことですよね。あと、これを書いていて思ったのですが、目標を高く設定するってのは、少ない代わりに高いものを目指すということなのかもしれません。量をこなしながら普通の結果を出すってのは良いかもしれませんが、それでは会社として他の会社との差異が生み出せません。どうせやるなら、飛び抜けたものをということなのでしょう。

ちなみにグーグルでは目標は現状を10倍にするような大きなものが設定されるようです。ゆるーい目標ではだめなのです。

まとめ

以上、ジョン・ドーアさんの「Measure what matters」を読んで書いてみました。

これまでウェブ上で調べてなんちゃってな感じで使ってみてはいましたが、実際にコアとなる考えを本で読み、たくさんの利用例に触れると、理解が深まります。このようなフレームワークは取り入れているところは多いのですが、コアとなる考え方がシェアされておらず、結局やってるだけってところが多いです。多分、そういうのって全然意味がなくて、ちゃんと理解して使う必要がありますと、この本にも書いていました。

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この本の良いところは、実際にいろいろな会社にOKRをすすめて歩いた張本人が書いていることと、すすめられた企業の人達がその運用と感想を書いているところです。フレームワークの事例本というのは、大体、妄想企業がこのように運用したみたいなことが多いのですが、この本は違います!なんと、ビル・ゲイツU2のボノ、そしてグーグルのOKR実践マニュアルまで載っています。

色々やっているけど結果が出ないとか、最初は崇高なプロジェクトが中途半端な結果に終わるとか、そんな悩みを抱えている人は、購入すべき一冊と言えます。

私は今後運用し、悩むたびにこの本を開くと思います。何もなしで動いていてはいけません。何事にもこのOKRのようなしっかりとしたフレームワークを入れ、結果にコミットしましょう。