ドキュメント番組を見るのが大好きな私は、結構いろいろと録りためています。というわけで、今回はスプーツニ子さんが出ていた「個人情報が世界を変える」を見た感想を書きます。結論からいうと、色々な人にお勧めです。
私は最近データを扱うことをお仕事にしようとしており、この辺の分野は超注目、一番関心があるところです。情報銀行を作ろうとかリブラだとか、日々面白いお話が飛び出してきています。
ちょっと脇にそれるけど、facebookのリブラは世間的には通貨に注目が集まりがちですが、そこで集まる情報というのはとんでもなく、あの組織に入れるのと入れないのとでは情報量が全然違うので10億円くらい払って入れるということなので、日本の企業はどこか入らないかなぁと生あた叩く眺めています。
そんな話は置いといて、この番組では個人データが悪用されたという米国の大統領選挙の話とか、GDPRの話とか、なんかその辺の話を丸っとカバーしています。なんとfacebookのデータを取っていた何とかアナリティカは、トランプ大統領の元側近のバノンさんがやっていた会社で、その従業員の人が出てきます。
で、その人が言うには、なんかSNSでよく見るあなたはなんとかです見たいな答えを出すアプリを使った人のデータを抜いて、その人の友達のデータも抜いて、その周りのSNSの情報をコントロールするみたいなことを話していました。SNSを見ていると、なんかそんなのをよくやっている人を見かけますが、そういう人ほどSNSにはまっていき、どんどん意見がとがっていくような気がしていましたが、そんな感じに作られているのだなぁと怖く思いました。もっと怖いのは、それを見ている私も、データが抜かれ、その管理下に置かれているということです。
なんか部外者ぶっていますが、私も多分めちゃうまい事管理されているのでしょう。
最近、スマホを見ないようにしようとしているのは、そういうところから離れたいというのがあるのですが、どうも暇があると色々と徘徊してしまう癖が抜けません。見ても何もないというのは分かっているのに見てしまうのです。この辺は何とも難しい依存症なんだろうなと思います。
そしてその番組では、米国の大統領選でコントロールが行われたのか見たいな話が出てきます。その話をまとめるとターゲットに対してやる気を失わせたりするみたいです。番組とは異なる表現ですが簡単にいうと、敵への投票を行う人を選挙に行く気をなくさせたりすると、選挙に勝てる。みたいな方法で人をコントロールします。意見を変えさせるのは、案外難しいのかもしれませんが、やる気を失わせるというのは、簡単そうです。
なんというか、CMにサブリミナルを入れるとかよりももっと恐ろしいことが行われているんですね。
というかんじで、最近私も色々と知り始め大変だなぁと感じておるわけですが、この番組は必見です。これまで、海外のドキュメンタリーでこの辺りを取り扱っているものが多くありましたが、NHKがとうとうここに切り込んできたというのも面白いところ。この番組はまだオンデマンドではないようなので、再放送を待ちましょう。
この辺の怖さを感じたい人にお勧めなのはエドワードスノーデン関連の映画です。amazonプライムには2本あります。まずこれを見ておきましょう。プライム入っていない人は、下の記事のリンク先の記事を読んでもらうのが良いかもです。
一方で私は便利な生活のために、個人データを提供するのはそんなに嫌じゃない派であったりするのですが、その辺も本当の利用のされ方を知ると変わってしまうかもしれませんね。

GDPR -EU一般データ保護規則- 法的リスク対策と個人情報・匿名加工情報取扱規程
- 作者: 渡邉雅之
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