だいぶ前にアヒルさんと飲んでた時に、横に飛行機のパイロットが座っていたので話を聞いていると恐ろしい未来が見えました。
飛行機の運転ってよく知られているように、自動操縦になっています。操縦ってどんなことやってるの?って聞いたら、「離陸は人間がやらないと駄目だけど、そのあとはオートパイロットだよ」って答えてくれました。
じゃあやることないやんみたいな感じで盛り上がっていると、「まぁそうなんだけど、とんでもない状況になって機械が手に負えなくなったら人間が引き継ぐんだよね」という話になりました。「なんかそんな状況で引き継ぐから、何もないかチェックしないと駄目で案外疲れるんだよねー」ってことでした。
こういう話はよく聞きます。株のトレードなんかでも、相場が荒れ始めるとアルゴリズムさんたちは手を止めます。そうすると人間が処理しないといけないわけですが、どうやってるんでしょね。ちなみにちょっと前の話なので、今はそういう場面用のアルゴリズムさんが出ているのかも知れませんが。
機械が手に負えない状況になると人間にその仕事が渡されるというのは、人間の機械への従属といえるのかもしれません。それよりも恐ろしいのは、普段何もしていないのに、そういうエクストリームな状況で人間が仕事を引き継がないといけないということです。そういうのって多分、人間にとってのストレスは大きくなるし、手に負えないことも多くなるかもしれません。
最近のギスギスした世界は実はそんなことが原因となっているのではないか、そのように最近考えたりしています。というわけで、この前の「私は脳ではない」を購入してみました。

「私」は脳ではない 21世紀のための精神の哲学 (講談社選書メチエ 710)
- 作者: マルクス・ガブリエル,姫田多佳子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2019/09/12
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mじゅんさんが「人間には早すぎた」といっていたのを笑っていましたが、この辺もちゃんと考えて適応していかないと、人間には早すぎたって感じになりそうな感もありますね。ルールのある世界とルールのない世界の区別とか。
ちなみに私は機械学習大好きです。だからこそ考えないといけない部分だと思うんですよねぇ。