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愉快な価値破壊映画 「美術館を手玉にとった男」

アマゾンビデオを検索していると、愉快そうな映画があったので見てみました。

主人公のおじいさんは有名な画家の作品の贋作を作成し、たまに美術館にそれを本物といって寄付をしています。それ以外にも、神父だといって神父の格好をして人の悩みをちょっと聞いたりします。

美術館の勤め人だった人は贋作が寄付されたことに気づき、ほかの美術館に連絡します。その人は、その行動を調査しすぎて、勤め先の美術館を首になります。

美術館を手玉にとった男(字幕版)

美術館を手玉にとった男(字幕版)

  • 発売日: 2016/09/21
  • メディア: Prime Video

これは犯罪!!!という話にいったんなったようですが、おじいさんはお金を取って贋作を売ったわけではありません。FBIは犯罪として調査するのを打ち切りました。

愉快犯的行動

このおじいさんの愉快犯的行動は一時期話題になり、いろいろなニュースメディアで取り上げられました。そうして、行動自体が芸術的であるとされ、大学の先生がいろいろと調べて、映画の最後ではその大学で個展が開かれるようになります。

おじいさんの行動は愉快である一方、資本主義を揺るがしてしまう行動が含まれているような気がします。紙幣は贋作を作成するだけで罪なわけでこういうことはできないわけですが、ちょっと間違うと一気に価値が落ちてしまう可能性を含みます。

絵である場合、それは本当にバスキアが書いたかどうかで勝ちに差が出ます。ある人にとっては。でも私のように芸術に興味のない人にとっては、だれが書こうがそのような構図であればそれであるとみなしてしまいます。その模倣は別に何の犯罪でもないものは多く存在します。

この映画を見ながら、絵画という自分の興味と価値を考えないものがハックされるのを見るのは愉快でしたが、見終えた後それ以外のものがハックされる場合を考えると何とも恐ろしい感がありました。

まとめ

これまでの贋作といえば、贋作をどのように本物に見えるように作り、どのように本物としてお金と交換するかという点が注目でした。しかし、この映画は何かいろいろなことの根本を問うようなものな気がしました。お勧めです。