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いつからはじめても遅くない

アメリカ大統領選挙

今頃なネタですが、なんだか書いておきたかったので短くまとめておきます。

大統領選挙はご存じな方はいないかと思いますが、バイデンさんが新大統領となり、トランプさんは選挙に負けました。

graphics.reuters.com

8000万票対7300万票と、どちらもこれまでの得票数の最高を更新するという結果のようです。

経済

さて、いつものように溜池通信を読んでいると大統領選挙の投票を決めた要因というのがNY TIMESよりひかれていました。

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https://www.nytimes.com/interactive/2020/11/03/us/elections/exit-polls-president.html

これを見ると、投票の最も大きな要因となったのは経済(35%)でした。これを見て私は違和感を感じました。世界で最も経済的に成功しているアメリカなのに、国民の最も大きな部分が経済を心配しているですと!!

そして老人な私は次のことも思い出しました。クリントンさん(旦那)が大統領だった時のスローガンが「It's the economy, stupid」 だったことを!今調べると1992年の話で、ウィキペディアの日本語訳は「経済こそが重要なのだ、愚か者」となっています。あの頃のアメリカ経済は停滞していて、日本に危うく抜かれそうになったみたいな感じでした。その後、インターネットが世界に広まり、負債がばらまかれ、経済は大きく成長しました。アメリカの1人当たりGDPは1992年の3.8万ドルから6万ドルに成長しています(下図参照)。目算で年間2%程度成長している感じですが、着実に成長している感じがあります。逆にこれでも経済が問題になるというのは、何かその構造が問題なのだろうという気がしてきます。そして、経済とは何なのか?と考えさせられます。

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https://fred.stlouisfed.org/series/A939RX0Q048SBEA

分断

COVID19が猛威を振るう今、経済を動かすか人の命を守るかという話がされています。一方で、経済状態を表すとみられる株価は米株は史上最高値を更新し、日本でも20何年かぶりの高値を更新する展開となっています。経済は、好調なのか?多分そんなこともないです。株価はどうすれば上がるのか?というのはこれまで明らかになったのは、「金利を引き下げ財政政策を打つこと」です。そうすることにより、お金持ちにお金が流れ、お金持ちはそんなにお金を使わないので(絶対額として使う金額は多いが、割合的には少ない)、資金は金融市場に流れ株高となります。だって貯金しても利息つかないから。

コロナ禍でも財政出動などによりそれが起こり、株価は上昇。史上最高値です。一方で、料理屋さんや民泊なんかはこれまでにない悪い経営環境となっています。

次にあげたのはウィルシャー5000指数のトータルリターン指数です。この指数は配当の再投資を加味したものです。この指数を使った理由は、FREDで長い期間取得できる株価指数がこれだったということだけです。これを見ると、1992年に株を買ってその配当も再投資しているとお金は15倍くらいになったことが分かります。一方で、普通に働いていたら倍くらいですか(前の1人当たりのGDPを参照ください)。

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https://fred.stlouisfed.org/series/WILL5000INDFC

そして連邦負債はというと、これまで見たのと同期間で6倍となっています。

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https://fred.stlouisfed.org/series/GFDEBTN

まとめ

つまり、エクィティよりな人(っていう言い方が良いのかどうかわかりませんが、資産が株っぽい動きをする人みたいなイメージ)は成長の恩恵は受けれたが、普通に働いている人にとってはイマイチな感じだったということなのかなぁと思います。だから依然として問題は経済にあると。こういうのが資本主義の限界みたいなところもあるのかもしれません。共産主義がなくなった後は資本主義がなくなったみたいになるのか、それともこのまま突っ走るのかどうかよくわかりません。しかし、資本を貯めてそれを再投資してというゲームは分かりますが、果たしてそれが社会の発展に役に立っているのかというのはよくわかりません。お金は増えたよねぇ。これで人生は安泰というのは分かりますが、まぁそれって意味あるのって感じですね。

まとめとか書きながらまとめになっていませんが、上記に示したような状況を写したのが今回の大統領選挙の結果で、そのような環境を作った政治を変えたいというのも大きいのかと思ったりしました。そしてCOVID19の下で、そういう動きは世界的に加速していく感じがします。ゼブラ企業なんてワードがとりあげられたりしますが、そういうところって実際大事ですよね。マネーゲームしなかったお前が悪いって話になったりしますが、そうではなく、どちらかというと社会の立て付けが悪いのではないかと最近考えたりしていたところ、大統領選もそんな感じな流れだったのでとりあげてみました。

ちなみに、白金鋼業fmにu++さんが出てると教えていただいてそのpodcastを聞いて知った朝日新聞ポッドキャストが異様に興味深いです。今回の記事は朝日新聞ポッドキャストもネタ元になっています。記者の方は本は図書館で借りるようにといっておられましたが、買ってみようかな。金融屋時代は、新聞が全紙ありそれを朝読むってのも仕事の一部でしたが、朝日新聞はアカヒとか呼ばれてたのと、マーケットなネタがなかったので読みませんでした。でもポッドキャストを聞いていると記者の人のいろいろなことが分かって読んでみたくなったりしています。朝日新聞ポッドキャストはクォリティ高く毎日更新なのでお勧めです。

shirokane-kougyou.fm

www.asahi.com