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いつからはじめても遅くない

資金の使い道

今回は、勉強会の資金の使い道に関して、ちょっと考えていることを書いてみたいと思います。私は「はんなりPythonの会」というプログラミングの勉強会を共同で運営しています。はんなりPythonの会の目標はずばり「継続していくこと」だけです。そして、会はオンライン化前までは有料でした(1回500円)。

昨年はその会の余剰資金をつかっていち早く勉強会をオンライン化し(有料のZOOMを使って)、PyCharityって会に3万円寄付して、そのお金はPython Software Foundationに寄付されました。そのほかにはプレゼンテーションをしていただいた方へのアマギフ券代などに使っています。

というかんじで、資金は会を盛り上げるために使い、その余剰は全額寄付した感じです。さてそんな会の運営に当たって資金の面で考えていることは?

有料をどうして継続している?

勉強会は無料で良いじゃないか!という見解もあるかもしれません。実は、運営の中でもそれを少し考えたことがあります。それはちょうど1年目が終わり、会場が公共の施設から企業様に提供していただけるようになった時でした。勉強会は無料が多いですよね。

しかし、有料で行くことに決めました。

理由は個々人いろいろあると思いますが、私は次のような理由から有料を継続したいと考えました。

私たちは好き嫌いは別にして、資本主義社会に生きています。資本主義社会で継続して行ける組織は、多かれ少なかれ何らかの価値(利益・収入)を生み出す組織です。有料を継続することにより何らかの価値がこの会から生み出せている、つまり存在価値があるといえるのではないか?

はんなりPythonの会費は500円だったので、そんなこと考えるような額でもないという風に捉えられるかもしれませんが、0と1では結構違うと思うんですよね。

余剰資金をどうするか?

そうして問題になったのは余剰資金をどうするかということでした。余剰資金といっても1回に入るのは1万円弱でした。そのお金をどうするかというのも「サイゼリヤミートアップ」で話し合っていました。案は色々出ました。大きく分けると次のような感じでした。

  • 会を盛り上げるためにお金を使う
  • 寄付

実は、普通に話している場面では前者の話しか出ていませんでした。PyDataのkozo2さんが、わざわざその会に来てくださっており、その際にOSSに寄付ってのもありだよということを示してくださりました。というわけで、この2つにお金を使うことにしました。

会の生み出した価値をチャリティーに拠出するというのは、運営する我々にとってやりがいを与えてくれるものだと感じました。先にも述べた通り、会が生み出す利益ってのは非常に少額です。それを取るのかってのはちょっと悩ましいところではあるでしょう。なんか少額を取るって「みみっちい」と思われないかなとか、集まっても少額なのでこんな少額だったらやる価値ないな見たいな。プログラマーだったら短時間で稼いでしまう金額ですしね。

でも、その利益をチャリティーに使うということにより、なんというか頑張って継続していこう見たいな気持ちが生まれるかなと思うんですね。「少額だけどいいことに使われるし、頑張ってみようよ!」みたいな。あと、社会にはいろいろな貢献の仕方があるので、はんなりPythonに毎回出てるから、あのチャリティー代は私のお金といっても過言ではないとか、参加した人も思えるし素敵感ありますね。

会を盛り上げる資金の使い道のアイデアに関しては、ちょっとほかの勉強会がやっていないことに使ってみてどうなるか?実験みたいなことを楽しんでくれる人が集まって、より会が面白くなっていくというポジティブなフィードバックが得られないかなと思っています。LTって無料が当たり前だけど、交通費位出ないかなということで、LT発表者は参加費無料・アマギフ券みたいなことをはじめて今も継続しています(ちょっと今後は怪しいですが)。

今年は「ビジネスデータサイエンスの教科書」の読書会をやるにあたって、2章分発表してもらうかわりに、本を無料でプレゼントという企画をいきなりしてみて、話題になるかと思いきや、まったく話題になっていません。まぁこんな感じで滑っても実験的な会なので良いかみたいな感じで、チャレンジを継続していければと思います。

hannari-python.connpass.com

まとめ

私は元々資本主義の巣窟みたいなところで働いていました。株価が下がると世の中は沈んで、上がると明るいみたいに思ってきました。足を洗ってみると、当然そんなことはなく株価が上がろうが下がろうが世の中の雰囲気は変わりません。そしてある朝8時ごろに近所を歩いていると、それまで見たことのない光景を目にしました。(金融屋の朝は早く7時くらいには会社に・・)

その光景とは、既に仕事を退職されたと見えるご老人が、小学生たちが横断歩道を渡るのを誘導されている姿でした。「こんな形で社会貢献している人もいるんだな立派だな」と思った瞬間でした。

私たちもコミュニティで得られた利益をそのように社会に貢献するように使えればと考えています。今年は利益を赤十字に寄付しようという話もしています。またそれ以外の選択肢もあり得るでしょう。去年と今年はそのようなことをより考えさせられる1年でした。

お金を稼ぐというのは何か汚いものと見られる傾向があります。消費者保護の弱い日本はその傾向が強く、またそれゆえ新たな技術などが発達しにくいというのもあると私は考えています。でも面白いと思っていただける運営を行って、それに対価を支払っていただけて、その中から社会に役立つようなことに回せる資金も生み出せる。そういうことができればよいかと。

そんな感じで、はんなりPythonは得た資金を使って、みんなに興味をもってもらえるように運営していけたらなと思っています。

あとディスクレーマーとして、イベントなんかの運営に関しては山ほど考え方があって、別に正解のあるものではないとおもっています。まぁそんな中、実験的にこのようなスタイルをとっているという感じです。あと、ほんとは今後の組織的な在り方としてコモンとかな面も書きたいけど、書ききれる自信がないのでこんな感じになっております。

追記

会があるのはお金を支払っても参加してくださる皆さん、無料で会場を提供してくださる会社のみなさま、スポンサーをしてくださった会社のみなさまのご協力があっての、上の話です。