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【本感想】和僑 楡周平

ポチポチしている本たちですが、最近読んでもアウトプットしていなかったので、アウトプットしようと思い取り上げます。

これはたまたま半額セールで買った経済系小説でしたが、大ヒットでした。

本の概要

作品の舞台は、日本の農業が盛んな地方の町。その町には、裕福めの老人が暮らすための街が作られた。それが人口増加や町の活気につながり成長軌道に乗ったように見える。主人公の町長は元商社マン。彼の出身の商社がその老人の街を作ったが、その次を作ろうとはしない。その理由は、現在は高齢者が増加していくものの、今後はそれもピークを打ち日本全体の人口が減少していくから。またそのコピーが日本中に作られ、うまみがないから。未来を見ない勢力は、老人の街の拡大を目指し町長を倒すことを目指す。一方で、主人公は農業の拡大を目指す。

感想

一昔前、債券王と呼ばれたビルグロスは「無人島に流される際に1つ投資用データを持っていけるとしたら、何を持っていくか?」という質問にこう答えました。

人口ピラミッド

と。若者人口が多ければ今後経済は成長していくし、逆もまた真なりでそれを見て投資するというような答えだったように思います。

日本の人口ピラミッドを見ると、高齢化+人口減少が避けられないことが分かるでしょう(下は国立社会保障・人口問題研究所の2020年と2065年の人口ピラミッド画像 http://www.ipss.go.jp/site-ad/TopPageData/PopPyramid2017_J.html)。団塊ジュニアなどの世代の後は人口が減少が続き、昨年はとうとう男女の赤ちゃんの誕生が90万人を割り込んだことが報じられました。

Image from Gyazo

Image from Gyazo

国立社会保障・人口問題研究所のデータによると、2065年には日本の人口は8700万人程度となることが予想されています。日本の人口のピークは1.2憶人程度だったので、25%ほど減少するようです。まぁ人間が減るというのは自然に優しそうですが、経済に優しいかというとそうでもなさそうです。日本は資源がないなどといわれますが、そのための購買力をどうするべきか?など、議論されるべき点はたくさんありますが、その点は現実世界ではあまり論じられません。

この本では、この地方の解決策として農業の市場を海外に拡大するということを選択します。確かにシュリンクする市場に残ると、自然と競争が激しくなるのでそのような選択肢が正解なのかもしれません。これまで、市場が拡大から横ばいの局面でも経済がこんな感じで伸び悩んでいたのに、縮小に向かうと・・・インパクトは半端なさそうですから。

しかしまぁ一方で、市場として8700万というのは小さくはないとも言えます。日本人がケチケチせず、お金を使うようになったら、これまでと違うような経済成長が見れるかもしれません。そのためにどのような産業に取り組むべきなのか?分かりませんが、今後考え良いポジションを取るべきところだと思います。

和僑 (祥伝社文庫)

和僑 (祥伝社文庫)

  • 作者:楡周平
  • 発売日: 2017/08/08
  • メディア: 文庫

と、未来を色々と考えたい人にとって、考える一つの材料となるこの本、おススメです!!!(和僑のコンセプトはぜひ本を読んで知ってください)