Pythonと本と子供と雑談と

いつからはじめても遅くない

今年読んで視野が広がった3冊

本日は12月14日。残り2週間と少しで2019年もおしまいです。2020年もよろしくお願いいたします。

とりあえず、少しずつ今年のまとめ記事を作成します。というわけでその第1弾は、今年読んで良かった本です。良かった本とかたくさんあるわけですが、パッと出てくる3冊に絞りました。ビルゲイツとかの視野には叶うわけないけど、私の良かった本も負けずと面白いと思います。ゲイツのように80%覚えていることはなく、10%も覚えていませんが。

アントフィナンシャル

アリババの金融部門であるアントフィナンシャルの本です。何が面白いって、中国のビジネスモデルがコピーのコピーから、独自で考え出すビジネスモデルになったという点が一番にあげられます。アントフィナンシャルのペイメントモデルは、その後日本のCtoCのアプリケーションにも取り入れられてますし、その後何とかペイにも使われています。

日本では中国といえばコピーやまがい物というイメージを持つ人がいるかもしれませんが、この本を読むとすごい勢いで変わっているということが分かります。ちなみに、中国でこの本を読んで感動したわ。中国凄いねという話をしましたが、あんまり通じませんでした。彼らは英語読みだとピンとこないみたいです。ジャックマーといっても通じないので、マーユン、アントフィナンシャルではなく、ジフバオというとわかってもらえます。

must readな一冊です。

未来への大分岐

マルクスガブリエルさん目的で買ったら、インタビュアーの斎藤幸平さんが超絶興味深いではないかと思わされた一冊。リーマンショック後の世界は、新自由主義な流れを反省し、マルクスがあってたやん的な流れになっています。なぜか日本はそういう流れにならず、うーんよく分からんなぁという感じになっていますが。この本は左翼的な考えみたいな感じの本ですが、何というか最近の問題なんかをズバッと切り裂く感があってとてもよかったです。例えば企業に関して、環境問題に手を打つことはないし、日本では給料を上げることもない。それはモチベーションがそっち方向に働かないからというのは、なるほどなぁと思わされるところでした。

なんというか、制度設計のミスがそのまま続きそれが現在目に見えてきているというのが、私の思うところです。本来、お金は流通することに意味があって、それ以外にはあまり意味を持たないと思うのですが、現在はお金が溜まっているところにまた貯まるみたいな世界になっています。そうして、企業はその人たちが喜ぶよう、利益を上げようとします。そのため、働く人たちには資本はそれほど回らず、資本家に多く資本が分配され、それが世界の格差を拡大しています。

果たしてそんな世界が持続可能な世界なのか?ということを考えると、まぁお札を刷れる限り持続されるというのが、今のコンセンサスではないでしょうか。結局AI万歳みたいなことが言われますが、作るのは人間なので今のままでは、残念ながら格差は広がっていくでしょう。そして嘘に嘘が重ねられた世界が作り上げられます。嘘が重ねられた世界というのは非常にもろい。それがどうなっていくかみたいなところが今後の展開の注目点ではないでしょうか。

この本にそんなことが書いていたかは忘れましたが、非常に多くの問題について非常に興味深い見解が述べられていました。must read

日々是好日

この本は茶道を長くやっている人の感じ方が変化していく姿を映した非常に興味深い本でした。退屈な日常のように感じていたものが、茶道で様々なことを気にすることで、色々なことに主人公が気付いていく姿が印象的でした。

人間長く生きていくと、特に驚きも感動もなく、まぁそうですよねぇという感じの日々になっていきます。子供を育てて感心するのが彼らの感受性の強さで、非常によく笑うし泣くし、感動するしというところで、人はどこでこれを失うのかと思わされます。そういう気持ちって大事だよね~って思わされてどうしたらそうなるのか、と考えたりしていました。

今年は柏野さんがおっしゃっていた「コンフォートゾーンを脱する」ようなことを多くやるようにしていましたが、そうすると、物の見方が変化して、感動が多くなりました。なるほど、そんなところを気にするのかとか、こうなっているのかとか。そうしてどんどんいろいろなことに興味を持ち、細かい部分でなく、その存在自体にも感動するみたいな感覚も得られました。コンフォートゾーンを抜け出し、新しいことをやると「ああ、駄目だな」と打ちひしがれることも多いですが、その分得るものも多いです。というようなことを考えながら、読んだ一冊でした。must read。ちなみに映画にもなっているらしく、それも良いかもしれません。見てませんが。

日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)

日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)

  • 作者:森下 典子
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2008/10/28
  • メディア: 文庫