ここんところとんとご無沙汰だった暗号通貨市場ですが、久々に観察してみました。
昨年末とはかなり景色が変わったなぁとは感じますが、実際何が変わったのでしょうか?
関心を失っていてもデータだけは取れるようにと、VPSにてデータを回収しておきました。なんと小人さんたちは優秀なことに、いった通りのお仕事を粛々とこなしてくれていました。その成果をちょっと見てみます!
もくじ
暗号通貨市場全体の風景
まずはコインマーケットキャップのAPIから取っていたデータを確認したいと思います。
通貨の数
はじめに通貨の数から。
ここでは暗号通貨の総数が緑線で、表されています。じりじりと増加していることがわかります。注目すべきはコインが減少し始め、トークンが増加している動きです。コインというのはオリジナルのブロックチェーンを持っているもの。例えばビットコインとかビットコインキャッシュ、イーサリウムのことを指します。トークンというのはイーサリウムのブロックチェーンの上に載っているようなもの。例えばゴーレム、コムサ、イオス、オミセゴーとかのことです。
この動きはプラットフォームの上に載るプロジェクトがどんどん増え、逆に自分でプラットフォームを作るようなプロジェクトは減ってきているということです。
プラットフォームはイーサリウムで良いし、早く何か作ろうという人が多いのか、それとも、ICOで手っ取り早くお金もらおうぜって人が多いのか、どちらかは判断しにくいところがありますw
ビットコインの時価総額占有率と取引所の数
ビットコインの時価総額占有率は12月中旬から低下し、いったんは戻す場面はあったものの戻りは鈍く、現状40%を割り込む動きとなっています。プラットフォームに載るブームを見ているともう少し下がっても良いのかもしれませんがどうなのでしょうか。
取引所の数は10月末から約2倍になっています。取引所だけは世界中でガスガス増えているようです。
トレードボリュームと時価総額
トレーディングボリューム、時価総額ともに4月末に底打ちしたように見えるものの、12月のピークの3.5分の1くらいのボリュームとなっています。ボリュームと時価総額は相関があるっぽいのでボリューム観察が必要ですね。
国内で取引のある通貨ウォッチ
zaifとコインチェックで取引のある暗号通貨のデータを取得していたので、それを見てみましょう。
coincheck
zaif
12月から1月にかけて凄い上げだったんだなぁというのと、その後の雪崩おそるべし・・・怖すぎ。というのはありますが、最近は落ち着いてきたなぁという感じがあります。
参考のために、コインチェックの13通貨で全部の通貨に等しく分散投資していたらどうなっていたかもチャートを作ってみました。
coincheck取り扱い13通貨分散ポートフォリオ
これを見ると12月から1月に投資を開始したら分散していてもそれ以外ならそれほどやられてないかもしれないということがわかります。
日経平均と比較
次は日経平均株価と比較してみました。上のチャートが開始日を100として指数化したものの比較、下は年率化したボラティリティの比較です。
暗号通貨13通貨の分散ポートでも年率300%まで変動率が上がっているのがわかります。最近は落ち着いてきて70%くらいですけど、やはり激しいですね。
そのほか、3月末に暗号通貨ポートのボラティリティが50%くらいまで下がってたというのも興味深い現象です。
価格データとボラティリティデータのチャートのX軸がちょっと違うのでずれがあるのでわかりにくいなぁ・・・
どのようなデータを付け足すか・・・
さて、サクッと暗号通貨市場の現在の状態を観察してみました。通貨の出来高が欲しかったりするので、その辺りを考えて、違う取引所からも価格データを集めたいと思います。
そのほかどのようなデータを集めると面白いかなぁと考えてみようかと思います。コインマーケットキャップのサイトのAPIのところを見ていると有料のAPIを出すことを考えているようです。
どんなデータが出てくるか分からないですが、ちょっと興味あるなぁ。久しぶりにVPS触ったら楽しかったです。あと、VPSにどうやって日本語フォント入れたらよいのか分からないのでチャートはアルファベットになってしまいました。